今年5月に行われた、イギリス王室のハリー王子のロイヤルウェディング。お相手の女性メーガン・マークルは、米人気ドラマシリーズ「SUITS」などに出演しているアメリカ人女優とあって、世界中から注目を浴びました。
そんなメーガン妃が育った家をはじめ、アメリカには世界の王室にまつわる場所やアイテムなどが多数存在します。今回はそのうちの5つをピックアップしてお届けします！
1．グレース・ケリー妃が幼少期を過ごした家（フィラデルフィア）
アメリカ人女優として活躍した後、モナコ公国の公妃となったグレース・ケリー。生まれ育った邸宅は、ペンシルベニア州フィラデルフィアのイースト・フォールズ地区にあり、今やアメリカのランドマークとなっています。この4,000平方フィートの豪邸は、1928年、グレース妃の父（モナコ公国の大公アルベール2世の祖父にあたる）によって建てられました。
この邸宅が空き家となってから約半世紀が経った2016年に、アルベール2世が購入し、グレース妃が住んでいた幼少期の頃のように修復。グレース妃自身が使用したツインベッドや、クローゼットのドアに刻まれた妃の身長の印も残っています。
博物館として常時公開されているわけではありませんが、ツアーやイベントなどを定期的に開催しているそうです。
2．レゾリュート・デスク（ワシントンD.C.）
1880年に、イギリスのヴィクトリア女王からラザフォード・ヘイズ第19代アメリカ合衆国大統領に送られた、レゾリュート・デスク。ワシントンD.C.ホワイトハウス内の大統領執務室（オーバルオフィス）にある机のことで、歴代のアメリカ合衆国大統領のほぼ全員が愛用してきました。イギリスの船H.M.S.レゾリュート号に使われていた木材から作られており、1961年にオーバルオフィスに移されるまでは、大統領の書斎や放送室などさまざまな場所に設置されていました。
その歴史的価値はもちろん、イギリスとアメリカの二国間の友好関係を象徴する特別なものとして、今も大切に扱われています。
3．メーガン妃が幼少期を過ごした家（ロサンゼルス）
今年5月にイギリスのヘンリー王子と結婚し、公爵夫人となった女優のメーガン・マークルは、カリフォルニア州ロサンゼルスのクレンシャー地区にある、平屋建ての趣ある家で育ちました。この家は現在およそ70万ドルの価値があるとされていますが、売りに出てはおらず、マークルの母、ドリア・ラグランドさんが現在も住んでいます。
「ブラックビバリーヒルズ」といわれることもあるクレンシャーは、さまざまな文化が混在する場所であるとともに、歌手ティナ・ターナーや、俳優・ラッパーのアイス・キューブ、元ロサンゼルス市長トム・ブラッドレーらを生み出した街です。公爵夫人の育った地として、今注目を集めています。
4．エドワード8世のエナメルカフス（ニューオリンズ）
このカフスボタンは、ウィンザー公爵エドワード8世が所有していたもので、イギリス国王エドワード7世と彼の妃でアレクサンドラ・オブ・デンマークの肖像画が手描きされているのが特徴です。亡くなる1972年まで愛用していました。
エドワード8世は、1936年、アメリカの著名人ウォリス・シンプソンと結婚するために在任期間わずか325日で王位を退いたことで知られています。この出来事は当時、「王冠を賭けた恋」といわれ、世界中が大騒ぎになりました。
現在このカフスは、ルイジアナ州ニューオリンズの歴史あるアンティークショップ、M.S. Rau Antiquesに保管されています。
5．ウィンザー公爵夫人の記念品コレクション（ボルチモア）
先ほど述べたウォリス・シンプソン（ウィンザー公爵夫人）が育ったメリーランド州ボルチモアには、彼女の700点以上の記念品が保管されたミュージアム（The Duchess of Windsor Museum）があります。
一般に公開されていないため、ミュージアムというよりはコレクションと呼んだほうが正しいですが、所有者はイベントがある際に、地元の人々のためのスペースとして開放しています。コレクションは、お皿や戴冠式を記念して作られたコロネーションカップ、宝石類に至るまで幅広く、当時の歴史を感じることができます。
アメリカ留学中に、これらの場所をまわって王室の歴史に触れてみる、そんな旅もおすすめですよ！
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